VICTREX® PEEK™樹脂、
使用環境の厳しい石油掘削向けチューブ製品の長寿命化に貢献

Western Falcon社の副社長であるロブ・デイヴィスは「VICTREX PEEKは、優れた機械的特性や耐摩耗性を持つため、油井管 （OCTG：Oil Country Tubular Goods）用途において、腐食や磨滅の原因となる流体やガスに対する優れた耐性を発揮し、管材料の耐久性向上 および運用コストの大幅な低減に貢献します。VICTREX PEEKを用いたExtremetubeは、腐食など非常に過酷な掘削環境で使用されている従来の チューブと比較して25倍以上の長寿命化が期待できることから、当社だけでなく石油・ガス産業界にとっても革新的な製品と言えるでしょう。」 と話している。

VICTREX PEEKは、現在市場で入手可能な樹脂の中でも、最高レベルの引張強度（100MPa）と連続使用温度（260°C）を示す樹脂材料の 1つとして知られている。加えて、340°Cの融点付近の温度域においても短期的に機械特性を維持し、酸、界面活性剤、溶剤や蒸気などの 様々な化学薬品に対する耐薬品性を発揮する。VICTREX PEEKを用いたチューブ製品は、熱安定性や引張強度に加え、卓越した長期耐クリープ性や 経時劣化を大幅に改善している。さらにVICTREX PEEKは、様々な流体、石油や天然ガスなどの炭化水素混合物に対する優れた耐摩耗性や 耐薬品性を発揮すると共に、H2S（硫化水素）やCO2などのガスに対して優れた低透過率を示す。

「当社は、過去8年間にわたり、石油掘削向けチューブ製品の素材として最適な熱可塑性樹脂を検討してきました。私たちは、掘削環境下 における樹脂の稼働性能を検証するため、実際の作業環境を再現した実験設備で、限界を超える試験を実施しました。その結果VICTREX PEEKは、 様々な測定条件下において非常に優秀な結果を示しました。」とデイヴィスはコメントしている。

また、ビクトレックスジャパンの前薗は「Extremetubeは、水蒸気圧入法、ガス・リフト井、水圧入法、廃水圧入井、高圧高温の生産井、 潜水型海洋掘削井などの様々な石油・ガス田で用いられるチューブ製品に利用されています。Extremetubeを用いることで、チューブの摩耗や 腐食損傷による部材交換の回数が大幅に減ると共に、メンテナンス頻度の低減、管材料の長寿命化、生産性の向上、掘削時の摩擦係数の低減、 採油コストの低減などに大きく貢献します。」と話している。

* ExtremetubeはWestern Falcon社の登録商標です。

Western Falcon社について：

Western Falcon社の熱可塑性樹脂を用いたチューブ製品は、1992年の会社設立以来、石油・ガス掘削分野において高く評価されている。 同社は、品質および価格面において、顧客の期待を上回る製品の供給に尽力している。
www.westernfalcon.com

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